Business content

モノづくりの面白さをつないでいく。
スムーズなバトンタッチが、決め手!

株式会社キョーエイは様々な製造工程を得て製品化しています。

 

1.営業業務

営業は仕事を獲得する事が主たる業務となります。そして、それに付随する製作期間中及び工事期間中の品質管理や納期管理の業務も行います。場合によっては現場作業も行います。お客様は階段自体だけを欲しているのではなく、設計や製作の技術、施工の計画、現場作業時の品質などの全てを求められています。そのため営業担当者は総責任者という立場のもと、上記の様にあらゆる業務に携わるのです。我々はただ売って終わりという認識ではなく、受注はあくまで始まりであり最終的にお客様に引き渡し、満足していただくことで仕事が完了するという認識で日々業務に取り組んでおります。

営業課の仕事のスタートは見積作業です。物件全体の情報が記されている設計図から鉄骨階段に関わる範囲を抜き出し、経費を算出して見積書を作成します。経費を適正に算出するためには、設計図に記載されていない情報を読み取り、工場での製作や現場での施工にかかる費用を想定します。経験と過去の実績をもとに、算出することが求められます。見積書作成後は、お客様へ、コストメリットや施工計画などニーズに即した提案をすることで付加価値を高め、受注へと繋げます。

受注後は設計部と社内にて案件に取り組みます。総責任者としてお客様や施主様の要求を設計担当に伝え、設計段階でのコスト削減案を検討します。図面承認後、階段製作に移るのですが、材料の発注や品質管理納期管理、工場への製作指導、各種検査の手配等、製作段階でも多くの業務があります。総責任者として経費やお客様の求める水準を把握しているため、全体を俯瞰しながらの製作管理が可能となります。

製作が完了すると、いよいよ現場納入(工事期間)です。工事期間中は現場の品質管理や安全管理を行います。他方、期間中はお客様と接する機会が多くなります。過去にお仕事を致したことがあるお客様もおられれば、初めてお仕事を致すお客様もおられ、ご要望も様々です。お客様とのコミュニケーションを増やし、お客様の望んでいることを肌で感じ取り、そして期待に応えるべく動くことで、次の現場でもお客様から再度発注を目指します。

営業は全体を把握することが求められ、業務も多岐にわたります。その分やりがいは大きく、工程の最初から最後まで携わることで達成感も生まれます。自身の判断が大きく左右するという点ではキョーエイの花形であると言えるでしょう。

2.製作管理

製品に不具合が無いか、ありとあらゆる点をチェックしなければなりません。建築現場では階段の寸法が数ミリ異なるだけで、現場全体の流れを狂わせるほどの重大トラブルを引き起こす場合があります。寸法検査を凡事徹底し、より注意深くできるかがポイントとなります。また外観もお客様の求める水準を満たすことはさることながら、より重要なのは喜んでもらえる・感動してもらえる品物を如何に提供するか、より良い製品を作るために、どのような手順でどの点に注意して製作を進めるのかを工場製作担当者と折衝し、時には溶接や塗装、現場納入時に作業が円滑に進むような積込方の指示をするなど、様々な工夫をすることでお客様の満足度を高めることに注力します。

3.施工管理

計画が全てであり、何か起きてから対応するのではなく、事前準備が重要になります。現場の状況や進捗を把握し、作業の事前計画を立てることで、安全な環境や、より良い品質、効率の良い作業が可能になります。また、マネジメント業務は並行して複数の現場を担当します。規模・時期・条件等が全く同じ現場というものはありません。様々な条件が異なる中で、その現場に最適な施工計画を立て、その計画に則って粛々と作業を進めること。そして万が一のトラブルにも慌てずに再度計画を練り直し、臨機応変に対応していくこと。この2点が「現場での施工管理」の醍醐味であると考えます。

このように、製作と施工の管理業務は、鉄骨階段のプロとして細かすぎるほどに品質や安全に目を光らせ、お客様の痒い所に手が届く存在となり、お客様や他業種様と共に素晴らしい建物を完成させる事を目指します。

4.設計業務

設計の業務はゼネコンから頂いた設計図を基に階段に必要な情報を取り出し施工図を作成していきます。どういった部材を使用するのか、どう組み立てていくのかを図面で表現し実際に製作ができるように施工図を作成します。また建物に対してどう取り付いているのか、壁やドアなどとの関係がどうなっているのか、法的条件を満たしているのか等をゼネコンの担当者やお客様と折衝しながら図面を完成させていきます。

ただ施工図を作成するだけではなく、製作した品物が納期に間に合うように図面の承認をとるようにします。予め決まった現場納入の納期を踏まえ、そこから逆算し製作期間を考慮して図面の承認をとる予定(作図スケジュール)を立てます。図面の承認が取れると、それを基に工場で製作にかかります。工場ではその図面で製作を進めるので、図面が間違っていると間違った製品ができてしまいます。作図ミスが無いように慎重且つスピーディーに仕事を進めていく事が求められます。また図面が複雑であれば製作も複雑になるのでできるだけシンプルな形状になるように考えながら作図していく事も大事なことです。誰が見てもわかる図面、見やすい図面を作図できるように日々努力しながら作業を進めています。

昨今は3DCADによる階段の3Dモデルの作成をすることにより、2Dの図面ではわかりにくかった部分も3Dで見ると階段のイメージがしやすくなりました。お客様からの様々な要望に出来得る限り沿うように、技術の研鑽、正確性、スピード、設計課の連携を日々意識しながら取り組んでいます。

自分が作成した図面が形として残る。これが設計の醍醐味であると考えます。

5.製作工場

弊社の工場では鉄骨階段・スチール手摺・鉄骨材などの製作加工を行っております。

設計課で作成した製作図を基に、鋼材を切断し(一部外注)、組立て、溶接を行い防錆塗装を施し出荷となります。

組立グループ、溶接グループ、塗装+その他グループの3グループがあり、各グループで連携を取りながら製作致します。

鉄の加工には熟練の技術が必要です。鉄は一見硬く強く見えますが、実はとても軟らかく繊細な物です。どのように熱を加えれば歪みを抑えることができるか、強度を損なわないかなど、ただ製作図に忠実に作れば良いのではなく、組立の順番や溶接の方向など、多くの注意が必要です。見た目だけではなく、使い勝手や安全性、そして建築物との調和を追求し、鉄加工のプロフェッショナル集団として、より高品質な製品を提供することを目指します。